2020年10 月初旬に開業した釜山の「海雲台ブルーラインパーク(해운대 블루라인파크)」。それから数度釜山に行ったことはあり、数々のインフルエンサーさんがカラフルな「スカイカプセル(스카이캡슐)」を紹介していたのはもちろん知っていましたし、実際に見たこともありました。ただ、あまりにも乗車券が高いし「どーせまた映えるだけでしょ」とちょっとバカにしていたので、一度も乗ったことはありませんでした(※個人の見解です)。
2024年3月、急遽家族旅行で再度釜山へ行くこととなり、両親の強いリクエストからついにスカイカプセルに乗ることに。これが想像以上の体験価値だったので、ブログにまとめることにしました!
まだ日本語のみで予約するのはハードルが高めなのですが、釜山でスカイカプセルに乗ってみたいと思っている人はぜひこの記事を参考にチャレンジしてみてください!
(※このブログの情報は2024年3月末時点での情報です)
海雲台ブルーラインパークで楽しめる2種類の乗り物
海雲台ブルーラインパークは、2020年に釜山の一大リゾート地 海雲台を拠点にオープンした観光スポットです。ここでは、海岸列車とスカイカプセルの2種類の乗り物が楽しめます。
海岸列車(해변열차)は、もともと釜山の釜田(プジョン)駅と蔚山(ウルサン)~慶州(キョンジュ)間を運行していた鉄道の廃線区間を利用した観光列車です。海雲台海水浴場側の尾浦(ミポ)から終点の松亭(ソンジョン)までを往復し、列車内全席が海側に向いています。
一方のスカイカプセルは、海岸列車の上を走るカプセル型のモノレールです。1名〜最大4名で乗車でき、尾浦から途中の青沙浦(チョンサポ)まで2kmの区間を時速4kmのペースで走っています(要するに乗車時間は30分!)。
見た目のカラフルさ・かわいらしさから開業と同時に人気が爆発!3年以上経った今でも国内外の若者が訪れるホットプレイスです。
スカイカプセルの運行時間やチケットの値段は?
スカイカプセルは、9時30分から運行し、30分間隔で乗り場に入場できる人数が区切られています。最終入場は、下記の通り季節により異なります。
- 11月〜2月:〜18時
- 3月・4月・10月:〜18時30分
- 5月・6月・9月:〜19時30分
- 7月・8月:〜20時30分
スカイカプセルのチケットは、スカイカプセルのみ乗車する片道チケットのほか、海岸列車と組み合わせたパッケージチケットもあります。
- スカイカプセル片道チケット
2人:35,000ウォン
3人:45,000ウォン
4人:50,000ウォン - スカイカプセル片道+海岸列車(どの駅からでも乗車可)パッケージチケット
2人:59,000ウォン
3人:78,000ウォン
4人:94,000ウォン
スカイカプセルの2種類の経路
スカイカプセルは、尾浦・青沙浦間を往復しているため、いずれの停留所からも乗車できます。そのため、運行経路は「尾浦→青沙浦」と「青沙浦→尾浦」の2パターンあります。
いずれから乗車しても望める景色は同じですが、海雲台海水浴場から散歩しながらアクセスできる尾浦停留所から乗るコースが特に人気で、予約が埋まりやすいです。
ここで注意したいのが、もう一つの停留所 青沙浦駅へのアクセスです。尾浦から2kmしか離れていない、ということは歩けるのでは・・・!?
スタッフの方に尋ねてみると、海沿いの道が整備中で、尾浦・青沙浦をまたがる山を登って、それをまた降りなければならないとのこと。
私も歩ける距離だと思っていたため、実は途中まで歩いて向かっていましたが、あまりアップダウンにより体力が消耗し終わりも見えなかったために途中で断念。皆さんは、最初から青沙浦停留所近くまでバスで向かったり、いさぎよくタクシーを利用したりすることをおすすめします。
スカイカプセルのチケット購入方法
スカイカプセルのチケットは、当日に現地で購入することもできますが、確実に乗りたい場合や日の入りの時間など人気の時間帯の乗車を目指す人は、事前予約がおすすめです。
色々調べた結果、現時点でスカイカプセル片道のみのチケットを購入できるサービスは、「海雲台ブルーラインパーク公式HP」しか見つけられませんでした。公式HPは、日本語対応がなく、韓国語と英語のみとなっています(2024年4月時点で英語対応が追加されたようです!)。上の画像の右上部分「KOREAN」から英語に変更でき、意外に簡単に予約・決済できてしまいますよ。
予約時に入力が必要なのは下記項目です。
- 乗車希望日時の選択
- 乗車人数の選択
- 名前
- メールアドレス
- パスワード(数字4桁)
- クレジットカード情報
乗車希望日の2週間前から予約がオープンされます。旅行前にひと手間かけて、お目当ての時間のチケットを勝ち取りましょう!
【青沙浦→尾浦】スカイカプセル、どうやって乗る?
私がスカイカプセルに乗車したのは、2024年3月15日(金)。10日前に公式HPをチェックしたところ、もう尾浦→青沙浦の経路はいずれの時間もチケットが売り切れ。
そのため、今回は青沙浦→尾浦経由で、一番人気のサンセットの時間を狙って17:30〜入場のチケットを購入しました!2週間前から公式HPで予約がオープンになるので、早めに予約することをおすすめします。
通常は、予約後に乗車時に提示するQRコードがメールで届くようなのですが、入力した際にアドレスを間違ってしまったのか届かず。現地のTicket Officeでその旨を伝えると、レシート状の乗車券を発行してもらえました!
ちなみに、海岸列車の乗り場はこんなかんじ。ここを真っ直ぐ歩いて階段を上がるとスカイカプセルの乗り場があります。
その前に、朝ご飯から何も食べていなかった私たちは駅なかの売店で軽食を購入することにしました!コーヒー類やオレンジジュース、お茶などのドリンクをはじめ、食べ歩き用のクロッフルやスナック、さらにラーメンまで。色々買い込めます。
私たちは、チョコ生クリームとクリームチーズをサンドしたクロッフルをゲット!海雲台のサンセットをイメージした模様もかわいくて、ワクワク感が高まります。
これ、韓国で流行りの「10ウォンパン」だと思っていたのですが、店頭では「クロッフル」として販売されていました。(たしかに食べてみたら、クロワッサンのサクサク生地でした!思いのほか← 非常においしかった!)
そして、ついにスカイカプセルの乗り場へ!
乗り場の入り口でスタッフの方にQRコードを提示します。この時点で、17:50ごろ。前にはかなりたくさんのお客さんが並んでいました(!)スカイカプセルはゆっくりとしたスピードである程度間隔を開けて走っているので、列の進みは非常に悪いです。
約30分待ち、乗車できたのは18:20でした。
サンセットを目指してきたのに、この日の日の入りは18:30。尾浦発だったらきれいに見えていたかもしれませんが、青沙浦発の場合は、前にある山を回るまで太陽は見えません・・・!あと、30分早い入場枠を勝ち取っていれば、美しいサンセットが見えたことでしょう(実は予約時にすでに売り切れていた人気枠でした)。
お目当ての時間がある皆さんは、「入場後、乗車まで30分は待つもの」ということを念頭に置いて入場券を購入してくださいね!
スカイカプセルのなかはどんなかんじ?
事前情報によると、スカイカプセルは4人で乗るとかなり狭いので「おすすめしない」のだとか。実際に乗車してみると、こちらの写真の通り。大人4名でも十分に広々していました!(たしかに、がたいの良い方4名だと窮屈な可能性はあるので、写真を参考にしてみてくださいね。)
また、カプセル内には、簡易テーブルが整備されていてドリンクや軽食の持ち込みもOK!私たちは駅中の売店で軽食を買いましたが、チキンとビールを持ち込んでいる人もいましたよ。30分間、空中散歩しながら束の間のパーティーを楽しめます。
そのほか、簡易スピーカーと小さな扇風機が2台ありました。振り返ってみると、冷暖房設備がなく、空調は扇風機と窓を開けて風を感じるしか方法がないので、真夏の昼間はかなり暑いのかもしれません。
いざ、スカイカプセルに乗車!
ここからは、青沙浦から尾浦への景色をご紹介します。
こちらがスカイカプセル乗車時18:20の景色です。このように、山の向こうに夕日が隠れています。これでも夕景がとても美しいですが・・・惜しかった!
赤と白の灯台。青沙浦のシンボルになっているようです。時間があれば、このあたりを散策するのも気持ち良いと思います。また、このあたりに「貝焼き村」があり、貝焼きが有名だと、タクシーの運転手さんに教えてもらいました。(次回リベンジしたい!)
このあたりは、左右が抜けていたのでスカイカプセルの揺れの影響もあり、少しスリルを感じました(高所恐怖症ということもあります)。
ついに山肌に差し掛かりました!
海の風景とともに写真を撮りたい場合は、青沙浦から出発してすぐのタイミング、そして山を抜けてもう一度海が左手に見えてきたタイミングで心置きなくシャッターを押しておきましょう。「30分ある」といえども意外にあっという間なので、チキンとビールに集中しているとすぐに降車時間になってしまいます><
山を周り、いよいよ海雲台の高層ビル群が見えてきました!
夕日が沈む瞬間は残念ながら見れなかったものの、この夕景も絵画のように美しかったです。
夕焼けの時間帯に乗車すると、こんなに繊細なグラデーションがかった空や海をバックに写真が撮れます。この時間にスカイカプセルに乗れた人だけが望める景色です。
徐々に海雲台の街、そして尾浦停留所が近づいてきました。この時、18:40ごろ。高層ビル群の明かりが灯り、ライトアップも少しずつ始まり、夜景へとだんだん変化していく、その瞬間を海側から眺められました。
高いけど、一回乗ってみるべきスカイカプセル
乗らずにバカにしていた、スカイカプセル。「乗ってみてよかった」というのが率直な感想です。海雲台ビーチには来たことがありましたが、海雲台の街並みを高いところからゆったりと眺めたことは一度もありません。さらに、昼から夜へと移り変わる海雲台の街並みをティータイムを過ごしながら贅沢に楽しめる素敵な体験。これは、間違いなくプライスレスで一人12,500ウォンは妥当だ、とまで感じました。
今回はサンセットの時間を狙いましたが、季節によっては夜景の時間も運行していますし、午前中や日中に真っ青な空と海を眺めながら乗るのもきっとすごく気持ち良いはず。また機会があれば、ぜひ乗車したいです。
スカイカプセル、人気なはずだ!
スカイカプセルについて、まさか自分が記事にまとめる日が来ると思っておらず、写真はほとんどビデオからのスクリーンショットです。画質が美しないものが多く、お見苦しいものもあったかと思います。
ただ、伝えたいのは一つだけ。スカイカプセルを「ただ映え写真撮るためだけの乗り物」だと思っているそこのあなた、ぜひ一度騙されたと思って乗ってみてください!「ああ、これは人気があるはずだ」と納得の体験が待っていますよ。