小豆島→豊島へ 瀬戸内海に浮かぶ食とアートの魅力たっぷり豊島大満喫の旅

小豆島→豊島へ 瀬戸内海に浮かぶ食とアートの魅力たっぷり豊島大満喫の旅

みなさん、瀬戸内海に浮かぶ「豊島」という小さな島をご存知でしょうか。

豊島は面積14.5平方キロメートル、人口約760人の小さな島です。

豊かな自然はもちろん島中に個性的なアートが散りばめられており、見どころ満載です。

島一番の観光スポット、豊島美術館も外せない場所ですよね!

私たちは、女2人、2泊3日で小豆島→豊島→直島と3つの島ホッピングをしました。

前回の記事では、小豆島満喫の旅をご紹介したので今回はその次の島、「豊島」の魅力をたっぷりご紹介します。

小豆島の魅力からご覧になりたい方は、こちらの記事から先にお読みください^^ ↓

小豆島土庄港→豊島唐櫃港へフェリーで出発!

早起きして小豆島の観光名所エンジェルロード を散策した私たちは、そこから車で5分ほどの場所にある土庄港に向かいます。

午前8時40分土庄港発のフェリーで唐櫃(からと)港へ乗船時間は約30分です。

大人1人490円で乗船することができ、こちらも車と一緒の移動も可能です。

ソファー席で軽くお話ししているとあっという間に到着しました!

この日は土曜日の午前中でしたが、唐櫃港に上陸した人数は私たち含め10人以内。

港の前ですがお土産を売っている場所も特に見受けられず、ほのぼのした雰囲気です。

豊島観光は電動自転車を借りて!

豊島はこじんまりした島。

ということで豊島観光はレンタサイクルが気持ち良いです♪

でも、アップダウンが激しいので絶対に電動自転車がおすすめです 笑

私たちは、唐櫃港から徒歩1分と程近い場所にある「からと港レンタサイクル」で事前に電動自転車2台を予約していたのでここで借りました。(1日1,500円)

ご夫婦2人で運営されているお店で、豊島観光のおすすめについて丁寧に教えてくださいました!

私たちは、家浦港という別の港での乗り捨てプランを予約していたのですが、大きな旅行用カバンを無料で預かり、次の港まで持ってきてくださいましたTT

ありがたすぎる・・

おすすめルートの書いた地図をもらい、いざ出発!

からと港レンタサイクル
  • 住所:香川県小豆郡土庄町豊島唐櫃2556
  • TEL:090-1000-0065
  • 営業時間:8:00~17:00
  • 定休日:3月〜11月 火曜日 / 12月〜2月 火曜日~木曜日
    ※ただし祝日の場合は営業、翌日休業
    ※ただし月曜日が祝日の場合は、火曜日営業、翌水曜日休業

その前に・・・とてもお腹がすいていたので、ひとまず何か食べたい!

とレンタサイクル屋さんのご夫婦に告げたところ、教えていただいた「堺商店」で地元の限定パンをいただきました♡

このパンは、小豆島にあるパン工場「渕崎パン工場」のもので島では小学校の給食にも出され、知らない人はいないそう!

わたしたちは、メロンパンとネオロールパンを食べたのですが、どちらも素朴で懐かしい味。

店先でさくっと腹ごしらえしたら、ようやくアートの旅へ向かいます!

堺商店
  • 住所:香川県小豆郡土庄町豊島唐櫃2596
  • TEL:0879-68-3111
  • 営業時間:7:00~19:00
  • 定休日:毎月1日、10日、20日

豊島のカーブミラーで映え写真を

レンタサイクル店のご夫婦から「なぜかこの”ただのカーブミラー”で若い子たちが皆写真を撮っている」と教えていただいたのがこの「豊島のカーブミラー」

Google Mapにも登録されています(!)

真正面から撮るとブルーの海が全面に広がり、これがとても映えます!

せっかくなので私たちも撮影を楽しみました 笑

唐櫃港から豊島美術館へ向かう人は必ず通る場所なので立ち寄ってみてはいかがでしょうか?

島随一の見どころ 豊島美術館は必訪

豊島に行く人はアート好きが多いと思いますが、豊島観光で絶対に外せないのが「豊島美術館」です!

唐櫃港からまっすぐのところにある、先ほどの豊島のカーブミラーで左に曲がると、そこからは豊島美術館まで長〜い坂道がずっと続きます。

電動自転車でも結構キツかったです 笑

その間にアート作品は無いので、一気に豊島美術館まで登りましょう。

すると、右手に広大な棚田が見えてきます。

この棚田が見えてきたら左手に豊島美術館が見えます。

開けた場所に薄いグレーのコンクリートの建造物が目印。

ワクワクしますね♪

入り口に自転車置き場があるのでそこに駐車します。

入場前に、新型コロナウイルス感染症対策の一環で検温と体調に関する質問表を記入します。

ここで一度記入すると、その印に使い捨ての腕輪をもらうことができ、島で他の作品に入場する時に一連の流れが不要になります!

さて、瀬戸内海の島でアート巡りをする際に注意したいことがあります。

主要な美術館は必ず事前にチケットを予約しておいてください!

豊島では、この豊島美術館のチケット予約は必須です。

コロナ以前から入場人数に制限があり、いつでも快適に作品が見られる仕組みになっています。

特に午前中から午後の早い時間は、かなり早いタイミングから売り切れになることが多いので旅行前に必ずチェックしておくと良いです!

私たちは10時からのチケットを約1週間前くらいに予約していました!

鑑賞料金は、1,570円です。

受付で予約画面をスマホで見せれば、引き換えチケットとパンフレットを受け取ります。

そこからは、美術館にのびる一本のコンクリートの道をず〜っと歩いていきます。

それにしても真っ青な海と空、そして芝生のコントラスト!

この景色の中でゆっくりと佇んでいるだけでも1日を過ごせそうな、これ以上無い素晴らしい景色です。

ずっと歩いて行くと、森の中に美術館が見えてきます。

入り口で注意事項を聞き、靴を脱いで(!)いざ中へ入ります。

豊島美術館は自分と自然が一体になれる場所。

自然が生み出す音や景色、光と陰。これに目を凝らし、耳を澄ませます。

入った瞬間は、何が起こったか理解できませんでした 笑

でも、その空間にいればいるほどじっとしていたくなるような、何時間でもいられる場所でした。

館内の写真は一切NG。

その場で作品を思う存分体験してみてくださいね!

時間や景色によっても作品のイメージは全く変わるはず。

他の時間や季節にまた行ってみたい場所になりました。

豊島美術館
  • 住所:香川県小豆郡土庄町豊島唐櫃607
  • TEL:0879-68-3555
  • 開館時間:3月〜 10月 10:00 〜 17:00(最終入館16:30)
    11月〜 2月 10:00 〜 16:00(最終入館15:30)
  • 休館日:3月〜11月 火曜日 / 12月〜2月 火曜日~木曜日
    ※ただし祝日の場合は開館、翌日休館
    ※ただし月曜日が祝日の場合は、火曜日開館、翌水曜日休館

作品を鑑賞した後は、豊島美術館カフェで特産品を使ったスイーツを

作品を思う存分堪能した後、しばらく余韻にひたりたくなるのは、私たちだけではないはずです。

美術館に併設されているカフェでは建物自体も美しく、豊島特産品を使ったスイーツやドリンクを楽しむことができます!

美術館では大きな声でお話しはできません。

そのぶん、カフェで思う存分感想を共有しましょう。

カフェだけでなく、ここでしか買うことのできない豊島美術館限定グッズやお土産ものも販売されています。

後日談ですが、ここで販売されているものが一番おしゃれだったので気に入ったものを見つけたら躊躇わず買っておくのが◎

この建物、美しくないですか・・・!

室内の照明は最小限。出来る限り外からの自然光を大切に取り入れています。

ちなみにこの天井窓の部分が撮影スポット。

ここで写真を撮りたい場合は席確保を!

私は、豊島でとれたいちごを使ったいちごソーダと、やはり豊島のレモンを使ったレモンロールケーキをいただきました。

甘さは控えめでフルーツ本来の味が大切にされ、豊島美術館の「自然との融合」というコンセプトをここからも感じました。

友人はホットコーヒーと豊島棚田のお米ジェラートを頼んでいました。

お米ジェラートは、本当にお米が入っており、食感がぷちぷちして楽しかったです!

さて、長居したくなる気持ちを押さえ、次のアートへ向かいます。

豊島の棚田プロジェクトで広大な自然を感じる

唐櫃港から豊島美術館へ向かう坂道で見えた、棚田を見学します。

豊島はかつてその豊かな資源を生かして米や野菜などの農業がさかんでした。

しかし、高度経済成長に伴い衰退してしまい、せっかくの田んぼの多くが休耕地になっていました。

そこから、「食の豊かさ取り戻そう」という豊島の人々が行政と一体となり、休耕地を田んぼに復活させる「棚田プロジェクト」が行われるようになりました。

今では豊島の豊かな食材とアートで島の魅力を島内外に発信しています!

棚田を間近で見るべく、歩くこともできます。

田んぼの中はレンタサイクルで入れないので近くにとめて歩いて楽しみます。

秋にさしかかった10月中旬頃だったので、コスモスがきれいに咲いていました。

焼き立てパンが美味しい♡てしまのまどでほっこりランチ

実は豊島美術館カフェを出た時点でランチの時間になっていたのですが、この日行こうと思っていたカフェがまさかの定休日で行けず、こっそりランチ難民になりました。

(小豆島でも難民になったので2回目 笑)

棚田を見学した後、家浦港まで一気に山を下っていきます。

その間にもいくつかアートはあるのですが、時間の関係上私たちは見に行きませんでした。

家浦港から徒歩5分ほどのところにあるのが、今回ランチをいただいた「てしまのまど」

行った時ちょうど満席だったので10分ほど待ちました!

かつて海苔の作業場だった建物をリノベーションしたカフェで、今は直焙煎コーヒーや自家製パンを提供しています。

てしまのまどのランチは日替わりで2種類、各900円。

私は、「鮮やかピンクのビーツスープとパンのセット」をいただきました。

パンは、店頭に並んでいる焼き立てパンから好きなものを選ぶことができます。

私はサツマイモのフォカッチャを選びました。

少し曇り気味で身体が冷えていたので、身体が喜ぶランチを食べ、身も心も温まりました♡

カフェ利用をせずに自家製パンの購入だけでもOK!

次の日の朝ごはんに買って帰るのも良いですね♪

てしまのまど
  • 住所:香川県小豆郡土庄町豊島家浦2458-2
  • TEL:非公開
    お問い合わせはお店公式ツイッターメールまで。
  • 営業時間:4月~10月 10:00~17:30 / 11月~3月 11:00~17:30
  • 定休日:3月~11月 月曜日・火曜日+不定休
    12月・1月 月~木曜日+不定休(1月中旬より2月末まで冬期休業)
    ※祝日の場合は営業、翌日休業
    ※ただし月曜日が祝日の場合は、火曜日営業、翌水曜日休業

豊島アートのイチオシ 豊島横尾館

豊島は島中にアートが散りばめられています。

全部しっかり見ているとあっという間に1日が経ってしまうほど。

私たちは夕方16時台のフェリーで直島に向かわなければならなかったので厳選して回りました!

中でも、外してほしくないおすすめがこの豊島横尾館です。

アーティスト・横尾忠則と、建築家・永山祐子の作品で古い民家を改修し、建物丸ごとが作品になっています。

母屋、倉、納屋と当時の建物を生かし、11種類の平面作品が展示され、鑑賞料金は520円です。

横尾さんというと、生と死を同時に想起させる作品で知られています。

その独創的な世界観を見ての解釈は私たち次第。

気づけば意味をじっと考えている、というほど作品にぐっと引き込まれます。

係員の人も丁寧に作品の説明をしてくださるので気になることがあれば聞いてみて。

豊島横尾館
  • 住所:香川県小豆郡土庄町豊島家浦2359
  • TEL:0879-68-3555
  • 開館時間:3月〜10月 10:00〜17:00(最終入館16:30)
    11月〜2月 10:00〜16:00(最終入館15:30)
  • 休館日:3月〜11月 火曜日 / 12月〜2月 火曜日~木曜日
    ※ただし祝日の場合は開館、翌日休館
    ※ただし月曜日が祝日の場合は、火曜日開館、翌水曜日休館

豊島でも出会える 大竹伸朗さんの作品 針工場

平成を迎える直前に閉じられてしまった針の製造工場跡に、一度も船として使われないまま約30年間放置され処分される寸前だった宇和島造船場の鯛網漁船の木型を大胆に組み合わせた作品。

全く別の場所にあったものですが、「処分寸前であった」2つが組み合わされた面白い作品で海との繋がりを想起させます。

船の木型は、切断されることなく宇和島から豊島に運び込まれたのですが、その様子をおさめた映像を作品の横の建物の中で鑑賞することもできます。

同じ建物に大竹伸朗さんの作品をモチーフにしたグッズも販売されています。

大竹さんの作品は直島にもあり、そこで一部購入できるものもあります!

針工場
  • 住所:香川県小豆郡土庄町豊島家浦字中村1841-2
  • TEL:0879-68-3555
  • 開館時間:10:30 〜 16:30
  • 休館日:開館カレンダーをご覧ください。

豊島名産のいちごを食べるなら、いちご家

豊島といえば、いちごが有名です。

いくつか農園はありますが、多田農園直営のスイーツ店「いちご家」では年中美味しい豊島産のいちごを楽しめます♪

いちご家では、ソフトクリームやかき氷、いちごスムージーなど、いちごに特化したスイーツが多数提供されています!

この日は肌寒かったので、いちごクレープを注文しました♡

果肉はもちろん、ソースにもいちごのつぶつぶが入っており、甘酸っぱく、美味しくいただきました。

ちなみにお取り寄せなどは行われていないそうなのでここでしか食べられませんよ〜。

いちご家
  • 住所:香川県小豆郡土庄町豊島家浦2133-2
  • TEL:0879-68-2681
  • 営業時間:平日 12:00~17:00 / 土日祝 11:00~17:00
  • 定休日:3月~11月 火曜日+不定休 / 12月~2月 火曜日~木曜日+不定休
    ※祝日の場合は営業、翌日休業
    ※ただし月曜日が祝日の場合は、火曜日営業、翌水曜日休業

【まとめ】小豆島→豊島へ 瀬戸内海に浮かぶ食とアートの魅力たっぷり豊島大満喫の旅

私たちは16時12分に家浦港発のフェリーに乗る予定でした。

そのため16時前頃に港に着き、レンタサイクル屋のご主人に自転車を返却!

そして荷物をいただきました。本当にありがたかった(!)

家浦港には、「豊島マルシェ」という豊島のお土産を買えるまとまった場所もあります♪

時間に余裕を持って到着し、ゆっくり買い物を楽しむのも良いですよ〜

おすすめスポット
  • 豊島美術館(必ず事前予約してください!)
  • 豊島のカーブミラー
  • 豊島の棚田
  • 豊島横尾館
  • 針工場
グルメスポット
  • 豊島美術館カフェ
  • てしまのまど
  • いちご家

生粋の美術好きやアート通ではない私ですが、豊島美術館はこれまでの「アート」の価値観が覆されるすばらしい場所でした。

ぜひまた違う時間(できれば夕方頃)に訪れてみたいなーと思います。

さて、次は豊島から直島に行きます!

直島の記事はまた次回をお楽しみに。