石川県の秘境「白峰」おすすめの楽しみ方8選!豪雪地帯の真冬を体験しよう

Shiramine

石川県の秘境「白峰」おすすめの楽しみ方8選!豪雪地帯の真冬を体験しよう

人気観光地の石川県金沢市からちょっと足を延ばして、直通バスで約2時間。

石川県の南に位置する白川(はくさん)市の「白峰(しらみね)」は、日本屈指の豪雪地帯で、地元の人には金沢からの日帰り旅行先としても知られる場所です。

けれど、県外の人にとっては、まだまだ知らない、いわば秘境とも呼べる白峰。現時点でウェブ上の情報は少ないものの、江戸時代から守り抜かれるレトロな街並み「美肌の湯」と呼ばれる温泉山の恵みを存分に堪能できる地元絶品グルメなど、実はとにかく魅力が盛り沢山な場所なんです。

スキーやスノーボードなどウィンタースポーツを楽しむ人はもちろん、普段なかなか見ることのできない雪景色を楽しみたい人にもおすすめ。

四季折々違った表情を見せる白峰ですが、今回の記事では、白峰らしさが存分に味わえる真冬の白峰のおすすめの楽しみ方8選をご紹介します!

まずは知りたい!豪雪地帯、白峰ってどんなところ?

石川県金沢市から50〜60kmほど南へ。白峰は日本三名山のひとつである白山の麓にあります。
毎年冬には積雪が2mを超える日本屈指の豪雪地帯で、幻想的な銀世界が一面に広がります。

雪の多い土地柄、白峰では雪とともに生きる独特の文化や生活様式が生み出されてきました。白峰にはかつて300戸以上の家屋が立ち並んでいたそう。その当時、江戸時代から守り抜かれた貴重な建造物が今でも軒を連ねます。

このレトロで美しい風景は、国の重要伝統的建造物群保存地区として指定され、住民に大切に守られています。

1. 銀世界の白峰、レトロな街並みを散策

白峰に到着したらまず楽しみたいのが街歩き!

江戸時代から続く伝統家屋がずらりと立ち並ぶ風景は、ただカメラを片手に歩いているだけで楽しめます♪

白峰は山間にありながら平坦な道が多く、建物がぎゅっと密集しているので歩きやすいのが特徴。1時間程度で十分見て回ることができます。大通りはもちろん、路地裏に入って個人商店やお土産屋さんを開拓してみましょう。

白峰に並ぶ家屋の多くは3階建て。これは江戸時代中期からこの地域で養蚕が盛んに行われていたことが理由の1つです。

当時、1階は日常生活を送るスペース、2階は蚕を飼育する空間、そして3階を倉庫として利用していたそう。その名残で白峰にある多くの建物は背が高いのです。

白峰の町を歩いていると、街の至る所に雪だるまが見られます。「隠れミッキー」ならぬ「隠れ雪だるま」を探しながら散策してみるのも楽しそう!

白峰の街歩きは、こちらのMAPを見ながら楽しんでみてください!
▶︎「ござらっしゃれしらみね」(白峰観光協会HPより)

2. 白峰のパウダースノーで雪だるまを作ろう!

実は、白峰と雪だるまには深い繋がりがあります。

白峰では、「白峰雪だるま祭り」が毎年2月中旬に行われます。

「白峰雪だるま祭り」は、白峰の住人1人ひとりが1個ずつ雪だるまを作って玄関に置き、蝋燭や飾りで装飾して楽しむイベント。

日本屈指の豪雪地帯 白峰で、雪とともに暮らすことを少しでも「楽しく」変えようと企画されたのが開催のきっかけだったそうです。

それ以来雪だるまは、白峰のシンボル的存在となりました。

だからこそ、白峰で絶対チャレンジしたいのが雪だるまづくり!

車が来ない安全な場所を選びみましょう。

真っ白で美しい白峰の雪。ここまできれいな雪はなかなか都市部では見られません。

雪を手ですくって丸い玉を作り、手の温度で雪の表面を少しだけ溶かしてしっかりとくっつけます。

写真のように顔や洋服で雪だるまをデコレーションしたい場合は、油性ペンで表情を描いたティッシュを貼り付けてみてください。「紙」の雰囲気は出にくく、意外にも自然に仕上がりますよ!

子供から大人まで楽しめる、白峰の伝統と自然を大満喫できるアクティビティです。

3. 白峰の憩いの場、古民家カフェ「雪だるまカフェ」でほっこり

「白峰雪だるま祭り」にちなんだ名前の古民家カフェ。

明治時代初期の木造家屋で、「白峰の美味しい食材を使ったご飯を食べてほしい」という想いの元、看板お母さんのサキエさんがカフェをオープンされました。

白峰の名産品、油揚げが入った「おろしうどん」が一番の人気メニュー。

白峰の美味しい水で淹れたコーヒーをはじめ、「やぼたもち」やサキエさんが畑で育てるしそを使った「しそジュース」などカフェメニューも充実しています。

寒さが応える白峰での散策。地域の人々にも観光客にも愛される憩いの場「雪だるまカフェ」でほっこり、あたたまってみてください。

雪だるまカフェ
  • 住所:石川県白山市白峰イ75
  • TEL:076-259-2071
  • 営業時間:10:00~16:00
  • 定休日:木曜日

4. 「白山栃餅 志んさ本舗」で白峰名産の「栃餅」を食べてみて

Photo by 伊佐知美さん(@tomomi_isa

「栃餅(とちもち)」をご存知でしょうか。

白峰で古くから親しまれてきた栃餅は、白山で採れる栃の実(とちのみ)を生地に練り込んだほろ苦い味が特徴です。

収穫したばかりの栃の実はとても渋く、その苦味を抜くのに長い期間と手間のかかる工程を経て商品化されます。

お米が希少だった時代には主食として食べられていたそうですが、今は甘味にもアレンジされおやつとしてもお土産としても人気です。中には餡が入っていて懐かしい味が堪りません。

Photo by 伊佐知美さん(@tomomi_isa

栃餅以外にも、栃の実を使った「ガトーマロニエ」というケーキも好評。自然の甘さで栃の実の食感も楽しく、小腹が空いた時に食べたい逸品です。

休日は、午後になると売り切れ御免!確実に手に入れるには早めの訪問がおすすめです。

白山栃餅 志んさ本舗
  • 住所:石川県白山市白峰口166-3
  • TEL:076-259-2030
  • 営業時間:8:00~19:30
  • 定休日:火曜日

5. 「白峰温泉総湯」で絹のような美肌を目指す!

極寒の地を訪れた時の一番の楽しみが温泉、という人も多いのではないでしょうか。

白峰の中心部にある美しい木造建築の「白峰温泉総場」は、温泉好き必訪の施設です。地域の木材を活用して建てられたそうで、心地よい木の香りがただよいます。

ナトリウム炭酸水素塩温泉の100%天然温泉で、とろみのある泉質は、温泉から上がるとお肌が絹のようにすべすべになることから「絹肌の湯」と呼ばれます。

露天風呂で、雪を眺めながら1日の疲れを癒す、至福のひと時をお過ごしください。

入浴料金は白峰温泉総場公式HPでご確認ください。

白峰温泉総湯
  • 住所:石川県白山市白峰ロ9
  • TEL:076-259-2839
  • 営業時間:(平日)12:00~21:00 / (土日祝)10:00~21:00
  • 定休日:火曜日(祝日の場合は翌日)

6. 白峰のお土産を買うなら「菜さい」で

「菜さい」は白峰で採れる山の幸を楽しめるお食事処で、お土産店も併設される複合施設です。

名物の栃餅や堅豆腐、油揚げはもちろん、地域の民芸品なども豊富。

また、「菜さい」だけでしか買えないオリジナル商品も販売しています。白峰のお土産を探すなら、まずここへ立ち寄ってみてくださいね。

菜さい
  • 住所:石川県白山市白峰ロ64-3
  • TEL:076-259-2588
  • 営業時間
    ショップ:10:00〜17:00
    食事処:平日11:00~16:30 / 土日祝日10:00〜17:00
  • 定休日:火曜日・金曜日

7. 滞在先は、白峰の味覚を堪能できる「白峰温泉 白山苑」で決まり

白峰の温泉宿「白峰温泉 白山苑」は、地域の産品を味わえるボリューム満点の料理が目玉!旬の山菜や岩魚(いわな)の塩焼き、白峰名物の堅豆腐、栃餅の入ったお吸い物や熊肉のお鍋など白峰の魅力が詰まった料理が目白押しです。

お腹いっぱい食事した後、24時間利用可能な館内の温泉で、じっくりとあたたまれるのも嬉しいポイントです。

Photo by 伊佐知美さん(@tomomi_isa

館内には3匹の看板ネコちゃんも。

白峰の味覚、温かい温泉に、かわいいネコ。宿泊先は癒しの「白峰温泉 白山苑」で決まりです。

白峰温泉 白山苑

8. ウィンタースポーツ好き必見!白峰から足を延ばして「白山一里野温泉スキー場」へ

画像引用元:白山市公式観光サイト「うらら白山人」

白峰から少し足を延ばして車で約30分。同じ白山市にある石川県最大のゲレンデ、「白山一里野温泉(はくさんいちりのおんせん)スキー場」はウィンタースポーツ好きにおすすめのスポットです。

初心者向けコースから中・上級者向けコースまで豊富で、1日中楽しめます。また小さいお子様連れの家族に嬉しい「キッズパーク」も完備。スキー練習はもちろん遊具もあり、雪に気軽に触れることができます♪

一里野温泉スキー場

【おまけ】知っておいてほしい白峰伝統の織物「牛首紬」

Photo by 伊佐知美さん(@tomomi_isa

最後に少しだけご紹介したいのが、伝統の織物「牛首紬(うしくびつむぎ)」です。「牛首紬」は、その道20年以上の職人さんが一本一本手作業で繭から糸を紡ぎ出し、糸を作り上げ、それを織物に仕立て上げたもの。

白峰で代々伝えられる伝統工芸品で、その製造技術は石川県の無形文化財に指定されています。

画像引用元:加藤手織牛首つむぎ公式HP

玉繭から紡ぐ糸と独自の染色方法で仕立てられる織物の独特な風合いは、古くから日本各地の人々を魅了してきました。

「牛首紬」は、その丈夫さから着物や帯などに使用されてきました。近年では、より多くの人々に身近に感じてもらうため、先にご紹介したお土産店「菜さい」で「牛首紬」のがま口や小物入れが販売されています。

また、「加藤手織牛首つむぎオンラインショップ」でも一部購入することができるので気になる人はこちらからチェックしてみてください。

【まとめ】石川県の秘境「白峰」おすすめの楽しみ方8選!豪雪地帯の真冬を体験しよう

この記事では、まだインターネットで限られた情報しか出てこない秘境、石川県の「白峰」という日本屈指の豪雪地帯の楽しみ方8選をご紹介しました。

一面に広がる銀世界は圧巻。都市部でなかなか見られない真っ白な景色は、とても美しく、眩しくて目が開けないほどです。

冬を全身で体感し、温泉でぬくぬくと温まりたい人には是非おすすめしたい観光地です!

白峰おすすめの楽しみ方8選 まとめ
  1. 白峰中心部のレトロな街並みを散策
  2. 白峰のシンボル雪だるまを作ってみよう
  3. 「雪だるまカフェ」で白峰のうまいもんを食す
  4. 「白山栃餅 志んさ本舗」で白峰名物栃餅を買ってみよう
  5. 絹肌の湯「白峰温泉総場」で肌美人を目指す
  6. 「菜さい」で白峰のお土産を発掘
  7. 白峰の温泉宿「白峰温泉 白山苑」で旅の疲れを癒す
  8. ちょっと足を延ばして「白山一里野温泉スキー場」でウィンタースポーツ